活力を生み出す動きって?
ピラティスは、自分と向き合うこと。
そして、その過程がとても大切だということを改めて自分にも言い聞かせたいと思い書いてみることにしました。
繰り返しになりますが、ピラティスは「ただ、動く」「筋肉強化」のためものではありません。
もちろん、結果として動いているし、筋肉強化もしています。
でも、その過程の中で「意識的」に行うこと。
自分の心身に気づきを持って動くこと。
それがとっても大切なのです。
私たちは常に動き続けています。
ですが、その動きの種類は二つあります。
無意識な動きと意識的な動き。
どちらの動きも、身体に動きを伝えるのは脳からです。
ただ、無意識な動き、つまり、習慣化(パターン化)された動きは、動きにも考えにも活力が生まれにくいそう。
一方で、意識を向けた動きは、脳がふたたび新しい回路を作り始めることが明らかになってきているそうなのです。
そして、その脳に新しい回路が作られるとき、活力を感じるそうです。
例えば、スポーツジムなどでトレーニングをしているとき、それがパターン化されたものであれば、身体を鍛え、気分が良くなるエンドルフィンを作ることにはつながりますが、脳が新しい回路を生み出すには不十分と言えるのです。
意識を向けるだけで脳の無数の細胞が活性化し、脳の活動が変わる。
だからピラティスは意識的に動くことを大切にしているんだ、と
自分の実践もそうだし、ティーチングでも常に一番に気に留めておこうと改めて思いました。
(だから動く瞑想やマインドフルムーブメントと呼ばれているわけです)
動きの速さだったり、呼吸だったり、ピラティスだと背骨だったり、そんな自分の身体がどう感じているのかに注意を向けてみること。
それだけです。
それだけ、ですが、それが結構難しいんですよね。
その動きに注意を向けるポイントは力を抜いてみること。
力を抜くと自分の動きに敏感になり、繊細な違いに気づくようになると言われています。
そして、わずかな違いに気づくことでも、脳は新しい情報を生み出し、活力につながるとも言われています。
やはり身体の緊張をほどいて、自然な状態に導いていくことが大切なんだな、と改めて思いました。
おはる