おはるのブログ

自分と向き合うためのブログです。

地方創生をやりたい理由。

地方創生。
最近の話題のワードだ。

 

地方は弱くてこのままだと地方が衰退してしまうからなんとかしなくてはいけない。

「地方創生」という言葉からはそんなイメージを連想させるかもしれない。

 

けれども、私は違う。
文中に詳しく書くけれど、
地方創生は地方のためだけのものじゃない。

私たちのためのものでもある。

 

だから私は、
「地方創生」という言葉は好きじゃない。


はじめてこの言葉を目にした人は、
きっと地方のことだから、ていう理由で
自分ゴト化するのが難しくなるのではないかと思うから。

 

地方が困っているのはたしかだけど、困っているのは地方だけではない。
実は、東京も深刻な問題を抱えている。

 

東京の高齢化。
合計出生率が最も低い都心で、高齢化がこれまでにないスピードで進む。


今後は、地方からの人の流入も減っていく。
東京の人口減少も始まる。

世界主要都市危険度ランキングで1位の東京。
いつ首都直下型地震が来てもおかしくない街。

 

そんな状態でヒト・モノ・カネが集中する東京。

 

そしてなにより満員電車。
毎日毎日満員電車に揺られて
家と職場を行き来する人々。


私は週2だけど満員電車に乗るたびに、
人間が作り出したこの社会構造に恐怖を感じてる。
人間として扱われていない気がして悲しくなる。

 

ヨガをやっていることもあって、
「呼吸」は自分の中で大事な要素になっている。

呼吸に意識を向けて
ゆっくり吸ったり吐いたりすると
自分の鼓動が落ち着いてリラックスできる。

 

ストレスがあるときほど呼吸を大切にしよう。
そう思っているけど、満員電車は別。
空気が、ない。

自分がまっすぐ立っているので精一杯なくらい
人が密集している中に、自分の求めている空気がない。

 

ストレスを和らげようとはじめる「呼吸」に必要な
「空気」がなくて、またストレスを感じてしまう。

 

無の領域に入る。

 

なんでこんな思いをしなきゃいけないんだろう、と毎回悲しくなる自分に出会う。

 

そんな自分に対して、
「これはしょうがないこと。我慢するんだよ」
て言い続けたくない。

 

将来は、絶対に満員電車に乗らない生活を手に入れよう毎回誓う。

 

卒業後すぐに実現できるかわからないけれど、
なるべく自分が心地よいと感じる環境に
人生の大半を置きたいな。

 

そんな経験があるから、
地方創生を考えるとき、
地方がかわいそうという発想からこない。

 

地方の豊かさを
都心の心が疲れてしまっている人たちに

味わってもらって、
元気になってもらいたいなって思う。

 

東京の価値観が当たり前なわけではなくて。

このまま一極集中のシステムのままだと
日本人がおかしくなってしまうのではないか、

という漠然とした不安がある。

 

もしかしたら、自分が思っている以上に、
他の人々は割り切っているのかも知れないし、
大丈夫なのかもしれなけど。

 

そうは言っても、
あるイギリスの心理学者は
満員電車は戦場以上のストレスを
強いられていることを明らかにしている。

 

強いストレスを乗り越えている日本人は
本当にすごいなって思う。

 

だから、他の国からみたらこれは
「普通」のことではないってこと。

朝から心が疲れて悲しくなっている自分は、
自分じゃないと思う。
乗り越えることもできるかもしれないけど、
自分を苦しめるストレスからは逃げたいなって。

 

人間なんだから人間らしく生きたい。
もっと違う生き方があるんじゃないかって。

だから、今は修行の時期。

 

満員電車から降りた後、
外の空気を吸える喜びを味わう。

 

見方を変えると、満員電車があるからこそ、
「呼吸」と「空気」の大切さを

身に染みて感じるのかもしれない。

人とコンクリートが多い生活を送っているから、
まったりした自然が日常に存在する生活に

憧れるのかもしれない。
久々に土のにおいを嗅ぐと、

「生きててよかったー!」と思えるのも、
毎日がコンクリートの生活だからなのかもしれない。

 

だから、この生活がなかったら
地方の豊かさに気づかなかったかもしれない。

だから、気づかせてくれたこの環境には
感謝している。

 

地方創生に関心を持って、
実際に足を運んでいるうちに、
いわゆる「地方」に惹かれてしまって、
思いが強くなっていく自分に気づく。

 

だんだんと「地方のための」が、
「自分のための」と重なっていく感覚に陥る。

「自分のための」は自分1人じゃなくて、
「自分と同じような思いを持っている人たちのため」も入っている。

 

そうした都心の人たちのためにもやりたい。

 

地方創生から日本を創生して、
そして、日本人に活力を与えたい。

そんなことをしたいなって。


おはる心の声。

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